そもそも私にとって写真とは記録をするためのものでした。

最初は、自分のための記録でした。

が、すぐに、そのときの出来事や状況、情景を残し、人に伝えるためのものになりました。

いずれにしても、自分の気持ちが「おぉっ!」と動いたときにしかシャッターは切れません。そういう意味で、商業カメラマンさんのようなスキルは持っていません。

依頼を受けて、依頼通りの写真を撮るというのがプロカメラマンさんだと思っていまして、私のようなのは、ただ、撮っているだけの人だと。

とはいえ、自分が残したいとおもったものを、より良く残すためには、それなりの技術と機材が必要になってしまい、なんだかんだと投資をすることになってしまいました。

私が撮る対象は多岐に及びます。目に入るすべてを可能な限り残したいって思うからです。

たとえば、

  • まだ薄暗い時間に野外で家畜の世話をする人が家畜に向ける優しいまなざしを撮りたい…
  • 岩陰に隠れている野生動物を撮りたい…
  • 颯爽と馬に乗り、操っている人、もしくは操られることにあらがう馬の表情を撮りたい…
  • 逆光に輝く草原を撮りたい…
  • お父さんやお母さんの働く姿に見入っている子どもの表情を撮りたい…
  • 草原に咲く小さな小さな花を大きく撮りたい…
  • ゲルの中を出来るだけ広く一つの写真に収めて撮りたい…
  • 馬上から遊牧民たちの目線で見える世界を撮りたい…
  • ろうそく一本の明かりの中のゲルに集い楽しみを分かち合う人々の様子を撮りたい…
  • 川面に飛び込むアジサシや、獲物に襲いかかるイヌワシの姿を撮りたい…

とまぁ、並べれば切りがありません。

おかげさまで、それなりのカメラとかなり良いレンズを揃えることが出来ました。

機材が良ければいい写真が撮れるというものではありませんってことはよくよく知っています。

とはいえ、レンズがいいと撮れる世界が変わることは間違いない事実です。同じ条件でただ撮るだけで、出てくる写真は美しくなります。

まだまだカメラにせよ、レンズにせよ使いこなし切れていない未熟者ですが、とにかく撮りたい対象を撮りたいときに、撮りたいように撮れるようにと修行中です。